FP研修で家族信託セミナーを行いました

すっかり遅くなりましたが、昨年末に家族信託のセミナーを担当しました、というご報告です。
昨年の12月19日に淡路町の連合会館にて、FP(ファイナンシャルプランナー)の研修講座で家族信託についてお話させていただきました。
昨年はコロナの影響で実会場でのセミナーの開催はどこも少なかったと思うのですが、その中で貴重な実会場でのセミナーのご依頼をいただきました。定員は、半数の15名程度に減らし、各自マスク着用、後日協会からFPの方向けにビデオでも配信するためホワイトボードを使用しての講義となりました。

タイトルは、『家族信託のいろはと相談事例 ~信託の基本的な仕組と実際の事例を紹介します~』ということで、一昨年に引き続き、家族信託の基本的な仕組みや活用事例についてお話させていただきました。
当ブログにも載せている事例も交えつつ、ブログではお伝えしきれていない細かな注意点や、実務上気を付けるべき事柄等についてお話をしていきました。

受講者は皆様FPの資格を持っていらっしゃる方々で、熱心に聞いてくださり、随所でご質問もいただきました。
・遺留分を侵害してよいのか(→遺留分に配慮して信託することをお勧めします)、
・受託者は共同でよいのか(→一度に同時に2人の受託者は避けてください)、
・悪用されることはないのか(→信頼関係に基づいているものなので…)、
・先日知人が家族信託の相談に行ったら提示された額が高かったが妥当か(→案件内容や事務所にもよりますが、やはり専門的な知識に基づいて組成するものなので、どうしてもある程度の費用はかかってきます)
等々、以前に比べて皆様、家族信託を実際に使う視点に立っての具体的な質問が多かったように思います。

家族信託が一定層の方々には、だいぶ浸透してきているように感じました。
また緊急事態宣言が発令され、先の見通せない時期が続きますが、生前対策・承継対策の一つとして、家族信託の有用性をお伝えしていけたらと思います。